東和精機 従業員からの情報発信 第108回
東和精機 従業員からの情報発信 第108回です。
今回は人間学研究会、安全教育、職場環境改善についてお伝えします。

人間学研究会

毎月月末の金曜日に人間学研究会があります。致知出版社の月刊誌「致知」の中から社長がトピックを2つ選定し、それについて各自感想文を書いてきます。

当日は45名の班に分かれ、書いてきた感想文をそのうちの一名が読み、そのことについて班の全員が一人ずつコメントします。次にまた別の人が感想文を読み同様に全員が一人づつコメントをして行きます。

 全員が終わったところで、本日一番良かった感想文の人をリーダーが選び、その人が全員の前でもう一度自分の感想文を発表し、最後に社長が全体の講評をします。

 2023.1.27(金)  2月号特集
    「積善の家に余慶あり」

 『易経』にある言葉。善いことを積み重ねていく家には子々孫々まで慶福が及ぶ。
 対象ページP10~  「何が国を豊かにするのか」 
      
お茶の水女子大学名誉教授 藤原正彦氏 国家基本問題研究所理事長 櫻井よし子氏 対談
    280万部の 大ベストセラー『国家の品格』で知られる数学者の藤原正彦氏と、鋭く本質を突いた言論活動を展開する、ジャーナリストの櫻井よし子氏、お二人が口を揃えて力説するのは、読書を通じて自国の歴史や古典に学ぶことの大切さです。それが日本の未来の余慶に繋がることを私たちは肝に銘じ、若い世代に伝承して行かなければなりません。
参加者の感想

今回のトピックで注目したのは脳科学の専門家の研究で、記憶の定着力は活字本の方が遥かに高いと証明されたという事です。自分自身、最近本をあまり読まなくなってきていると思いますが、未来をになう子供たちの読書離れがこれほどとは思いませんでした。
読書は上から強制するものではないと思いますが、スマホやゲームなど便利な世の中だと、ほっておいては減るばかりなので、ある程度規制も必要かと思いました。今回読書の効用を知り、自分も少しでも本を読むようにしたいと思いました。
 →読書を通じて自国の歴史や古典に学び視野を広げる事が大切。
 参加者の感想
今回のトピックで惻隠(そくいん)の情について学びました。藤原氏は弱者への同情、共感、涙。こういう道徳心を本を通して自然に学んできたと仰っています。最近目を覆いたくなるような事件がワイドショーなどを賑わせています。そういった行動に出てしまうのは道徳心の欠如ではないかと思います。もののあはれ、日本人らしさが少しずつ薄れていっている、そんな気がしてなりません。
良書を読んで自分なりに考えることがとても重要だと思いました。
 →読書で読解力を養う、道徳心を養う。
 
不破さん発表
 
漆橋さん発表
 対象ページP20~  「一日一日の積み重ねが我が文楽人生を開いてきた」 
      
人間国宝 三世 桐竹勘十郎に聞く
   日本を代表する伝統芸能・人形浄瑠璃文楽。その人形遣いの一道を五十年以上にわたって歩み続けてきたのが、桐竹勘十郎氏69歳である。
厳しい文楽修行を積み重ねてきた桐竹氏から、若き日の学びや師匠の教え、その中から掴んだ人生・仕事の極意について学びました。
 参加者の感想
今回のトピックで「一日一日の積み重ねを疎かにしない事」の大切さを学びました。
桐竹氏は14歳の頃に文楽の道に入り、今では人間国宝に認定される程になっておられます。しかしその道は険しく、途中「しんどい」「やめたい」と思うことも何度かあり、それでも将来の為の貯金だと思って1つずつ努力を積み重ねてこられました。

また、1日一字覚える事、これが修行の理想であり、積み重ねは嘘をつかない。しかし薄紙を1枚づつ積み重ねていく時に、誰も見ていないと思って1枚でもいい加減に重ねるとそこで歪ができてしまう。結果、その上にいくら積み重ねても落ちてしまうともありました。

自分自身では努力しているつもりでも、どこかでこれくらいはいいだろうと考えてしまい結果不具合を出してしまっている事が有ります。
今後は1つ1つ誠実に丁寧にきっちり積み重ねていき自分自身を善き方向へと向けて行きたいと思います。
 参加者の感想
今回のトピックで「教えられたものは身につかない」事を学びました。
文楽の修行は基本的には口では教えないと書かれています。自分の何が足りないか、足りない物を無くす為に何をどう使えばよいのか、具体的なことは教えてくれない。

「答えは自分で考えろ」「舞台では誰も助けてくれない」そして「言われ癖がつくと、言われなければ何もできない人間になってしまう。
自分で考える技や知識は自分で盗む、今も昔も根本的な所は同じだと思いました。
 
そして、この作業は今までこれでやってきたから、これで良しと決めつけることなく、変えられることは変えて改善して行きたいと思います。
安全教育
 当社では毎月第3木曜に全社員を対象に安全教育を行っています。
当番になった人が、災害事例の中から、当社でも起こりうる注意すべき内容の事例を選定し、全員の前で発表し、事故対策を考えます。
  2023年1月18日(木)10時10分よりミーティングルームにて、当月担当の杉浦さん、鈴木さんにより1月度の安全教育を行いました。
災害事例の発表と参加者の感想をお伝えします。

杉浦さん・鈴木さん
 災害事例① 出勤時に道路上のハンプ(道路のこぶ)につまずいて転倒した。(骨折)
発生状況:ハンプの高さ3センチ、平日は横断歩道だったが休日なので車道を斜めに横断した。
原因:スタッフ不在で横着して斜め横断をしてしまった。

 災害事例② 手洗い場の清掃中、熱湯が腕にかかった。(右前腕熱傷)
発生状況:手洗い場清掃中に蛇口の奥を掃除しようとして誤って水栓を開け熱湯(90℃)が腕にかかった
原因:蛇口が腕側に向いていたが不注意で手を入れてしまった。
参加者の感想
    二つとも自分の不注意だった。足元、熱湯両方とも一歩間違うとけがの元になるので十分に注意する事。 

参加者の感想
    大丈夫だろうではなく危ないかもしれないという気持ちで行動する事が大切 

職場環境改善
職場環境改善として、今回はエアコン移設(組立工場→機械加工工場)・ボール盤移設(機械加工工場→組立工場)及び第2工場、機械加工工場レイアウト変更及び縦型マシニングセンタ導入についてお伝えします
★エアコン移設(組立工場→機械加工工場)★
 

組立工場に設置してある15馬力エアコンの稼働率が低いため、冬場現状の暖房設備だけでは寒いので機械加工工場へ移設しました。

移設後の稼働確認でかなり暖房効果があり、以前より暖かくなりました。「物は生かす」ことが最上であり、今まで死蔵していたことを反省しています。

  
組立工場のエアコン
 
機械加工工場へ移設
 ★第2工場、機械加工工場 レイアウト変更★
 機械加工工場へ新たに縦型マシニングセンタを導入するため、工場内レイアウトの変更を行いました。簡単な加工は組立工場でできるようにボール盤とフライス盤を第2工場へ移設し、すぐに対応できるようにしました。
  機械加工工場内レイアウトの変更
   
 ボール盤・フライス盤移設(機械加工工場→第2工場)
   
ボール盤
 
フライス盤
★ 縦型マシニングセンタ導入★  (オークマ社製 最新マシニングセンタ)