従業員からの情報発信 第22回

 従業員からの情報発信 第22回です。
今回は、年に一度のビジネスマナー研修と10月から始めた活力朝礼及び1月から始めた終礼についてお伝えします。 そして、合わせて技能検定合格者へのインタビューをお伝えします。

ビジネスマナー研修
 12月26日に全社教育としてビジネスマナー研修が行なわれました。4月入社の新入社員も参加しての研修となりました。

講師は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)の吉川先生です。毎年、繰返し研修を行なうことで社会人としての基礎をしっかりと身につけます。


オリジナルのテキストを用いて研修のスタートです

 

 今回の研修のポイントは、”新人からベテラン社員に至るまで手馴れた自分の仕事の進め方や取り組み姿勢に甘んじることなく、会社と自らの将来を見据えてなすべきことや身につけるべき基本行動の見直し”です。

 研修の前半は、社会人・組織人として身につけるべきことの実習です。
まず始めに、名刺交換の仕方です。様々な場面を想定して実習を行いました。

名刺の交換する順番、持ち方、受け取り方、タイミング等、先生からアドバイスを頂きました。どのような時でも、慌てずに行なうこと、ハキハキと話すことが大切です。先手必勝となるように心がけたいものです。


名刺交換の実習


名刺の渡し方について


先生よりアドバイスをもらいます

続いて、席次の知識をテキストを用いて確認しました。席次とは、座る位置によって相手に敬意を表すものです。乗り物での席順、会議室やエレベーター内部の席順位など、直ぐに行動が取れるようにしていきたいものです。

また、ビジネス電話の応対を行ないました。
電話は、会社の窓口と言われます。声だけが頼りの電話応対の良し悪しが会社の信用を大きく左右すると言っても過言ではありません。相手の意思をくみとり、役立つという気持ちを忘れずに対応したいものです。


電話応対のポイント   正確、迅速、簡潔、丁寧
  はっきり発音し、語尾を明瞭に。明るい声で相手が目の前にいるつもりになって話すのがポイントです。

研修の後半では、問題研究を行ないました。ベテラン社員、中堅社員、新人社員とグループに分かれて、一つのケーススタディをもとにその問題点や解決策を考えて発表をしました。

             グループ毎にケーススタディの発表です。新人も積極的に参加していました。


研修を振り返って

研修を行なって一番難しいと感じたのは、電話応対です。相手の顔が見えないので、応対の仕方次第で相手に嫌な思いをさせてしまいます。実際の業務では、様々な状況で応対をしなければなりません。どんな時でも、親切で、丁寧な応対が出来る様にしていきたいと思いました。

また、ケースタディでは実際にそのような状況になった時にどのようにしたらいいのかを様々な意見を聞くことで知ることが出来ました。問題が起きて自分では解決できない時には、相談をして問題を解決していきたいと思います。(永谷)


活力朝礼
弊社では、倫理研究所の活力朝礼を毎朝実践しています。

最初に、「挨拶、ハイの実習」です。続いて7Acts(セブンアクト)斉唱、経営理念の斉唱、職場の教養輪読、万人幸福の栞輪読を行ないます。1人ひとりが姿勢を揃え、呼吸を合わせ、間を合わせます。そして、動作と声を合わせます。

活力朝礼は、私生活と仕事始めの切りかえを明確にする場です。弊社では、今日一日の始まりとなる活力朝礼を大切なことと考えています。



ハイの実習


各列ごとにハイの実習


7Acts(セブンアクト)斉唱




職場の教養輪読


万人幸福の栞輪読
挨拶、ハイの実習では120%の声を出します。
輪読では、声を揃えて一字一句間違えないように丁寧に読みます。

Acts(セブンアクト)とは?

7Acts(セブンアクト)

@あいさつが示す人がら、
躊躇せず先手で明るくハッキリと。


A返事は好意のバロメーター、
打てば響く「ハイ」の一言。


B気づいたことは即行即止、
間髪入れずに実行を。


C先手は勝つ手5分前、
心を整え完全燃焼


D背筋を伸ばしてあごをひく、
姿勢は気力の第一歩。


E友情はルールを守る心から、
連帯感を育てよう。


F物の整理は心の整理、感謝をこめて後始末。

7Acts(セブンアクト)は、始めの一言をリーダーが読み、後を全員が続いて斉唱します。

基本的な指針を言葉で表わしたもので、どれも仕事をしていく上で身に付けておくと良い事ばかりが書かれています。

全員、暗唱して声を合せています。


終礼でケジメをつける
活力朝礼と合わせて終礼を行なっています。

終礼では、今日の報告、連絡事項を行なって情報の共有をします。そして、感謝の気持ちをもって終了します。今日の終わりをしっかりと締めくくり、明日への始まりにつなげます。 

「倫理ネットワーク」82号

「終礼のすすめ」
社団法人倫理研究所発行の、「倫理ネットワーク」82号に「終礼のすすめ」が特集されております。

終礼のお勧めと共に、なぜ終礼を行なうとよいのかが詳しく書かれていましたので、その中から一部抜粋して紹介させていただきます。
終礼のお勧め

朝礼を行なっている会社は多いと思いますが、終礼を行なっている会社はまだ少ないと思います。

私たちが学んでいる純粋倫理の実践項目に「慎終」があり、ものごとの終わりをしっかりしめくくることは、物事の成果向上と共に、新たな出発に活力を与えます。朝礼を「活力向上」の場とすれば、終礼こそ「感謝と確認の場」と位置ずけることができるでしょう。

終業時の「締めの心」と「情報の共有」こそが、仕事の成果向上につながるでしょう。
A社の風景

○月○日、室内装飾・施工を営むA社のオフィス。時計は終業時間間際の16時45分を指しています。

内勤社員は一日の業務の取りまとめに追われ、外回りのスタッフも報告書の作成や資料整理に集中しています。
それぞれが自分の仕事に没頭したまま17時の終業時刻はいつのまにか過ぎていました。

入社2年目のBさん、なんとなく終わる状況に物足りなさを感じ、終礼の実施を呼びかけましたが、「やろう」と積極的に手を上げる人はいませんでした。

上司・先輩たちがBさんに語った「様々な理由」をQ&A式に検証しました。
Q1 報告・連絡は朝礼で行なっている。朝礼の中でしっかりやっているので、終礼は特に必要ないのでは?
A 始業には始業の「報告・連絡」があり、終業には終業の「報告・連絡」があります。

終業時には、その日一日の「成果」を発表して、お互いの労をねぎらう意識が大切です。
Q2 仕事を一旦中断するので、実務面でのメリットが感じられない。
A 残業をする社員もいる可能性もありますが、一旦終礼を行ない全体の区切りを明確にすることは、今日一日機能した自社に対する「礼」にもなります。

終礼を起点に、改めて残業をスタートさせれば、「もうひと頑張りだ!」の気持ちもわいてくるに違いありません。
Q3 業務のケジメはついても、社員の活力にはつながりにくい。朝礼と同じように元気を出して実習しても、もう帰るだけではないか。
A 1と同様に朝礼には朝礼の終礼には終礼の「役」があります。朝礼を「動」とするなら、終礼は「静」の式と表現できます。今日一日の終焉に向け、心と体を静かに収束させることに重点を置きましょう。

それが明日の活力を得るための確かな助走となるはずです。
Q4 外周りでへとへとになって帰ってくる営業マンや工事担当者にとっては、終礼は肉体的に辛い。それに定時を過ぎてから帰社する者もいるし、全員参加は無理だ。
A 業種によって全員参加するのは難しい場合があります。

しかし全員参加でなくとも、その場にいる人間同士が顔を合せて「お疲れさま」「今日も皆で仕事ができた」と心を一つにすれば、連帯感や充足感は朝礼以上に高まります。

帰宅の前にパワーの補充をはかりましょう。
本文の例となりましたA社では、Bさんのアピールが功を奏し終礼をはじめようという機運が高まったとのことです。

当社でも、本年一月より終礼が始まりました。
始めは、朝礼をやっているので終礼はどちらでもいいのかなとの思いもありましたが、今では、一日のしめくくりとして大切な場となっています。
技能検定合格者レポート
10月に行なわれた基本情報技術者試験に技術第3グループの杉浦さんが、昨年の竹内さんに続いて合格しました。

基本情報技術者は情報処理技術者資格の入門といえる国家資格であり、基本情報技術者試験は「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)」が実施している国家試験です。

問題はすべてマークシート方式による選択問題です。試験は午前と午後に分かれており、午前午後共に100点満点中60点以上を取れば合格です。

プログラマーやSE(システムエンジニア)にとっては、是非とも取っておきたい資格です。

試験は毎年、春と秋に年2回実施されます。ちなみに今回の合格率は32.5%でした。

試験に合格すると情報処理技術者試験合格証書が送られてきます。

また、基本情報技術者を取得した人の多くが、ソフトウェア開発技術者試験等のより高度な情報処理技術者試験に挑戦しています。

合格した杉浦さんにインタビューしました。
Q1 試験に向けてどんな準備をしましたか?
A 実は昨年4月にも受験して、その時は不合格でした。その時の自分の苦手な分野を中心に勉強しました。
Q2 受験した感想をお願いします。
A 確か6割以上で合格と聞いています。自己採点では6〜7割でしたので順位としてはあまりよくなかったと思いますが、無事合格できて良かったです。
Q3 今後の抱負をお願いします。
A 今年4月に応用情報技術者試験がありますので、今度は高得点(9割)で合格したいと思います。
Q4 次に受験する方に対してアドバイスなどがあればお願いします。
A 情報処理といっても、プログラムばかりではなく、用語等の質問が多く、知らないと全く手が出ないものもあり、自分も苦手な分野でした。用語等を覚えていくのも重要だと思いました。

当社では、自己啓発のため、ポリテクセンターやタカハシテクニア・ファナック学校への部外研修、又、日本能率協会や技能教育開発センターの通信教育などを行なっています。

また、業務に直接結びつくような国家試験等を受験して合格した場合には、会社の中の掲示板に、合格者の氏名と資格が記入された銘板が掲げられ、各人の努力がたたえられています。

「小さな人生論」致知出版社 藤尾秀昭氏著 プロの条件より

プロとアマの違いは何だろうか。それは次の四つに集約されるのではないか。

第一は「プロは自分で高い目標を立てられる人」

第二は「約束を守る」こと、第三は「準備をする」こと

第四は、これこそプロとアマを分ける決定要因である「進んで代償を支払おうという気持ちを持っている」こと

プロであるためには高い能力が不可欠であり、その高い能力を獲得するためには、時間とお金と努力を惜しまない。犠牲をいとわない。代償を悔いない。それがプロである。犠牲をけちり代償を渋り、自己投資を怠る人は絶対にプロになれないことは自明の理であろう。

自分への投資をすることが大切ということですが、当社では全員がプロを目指し努力しています。